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  • 執筆者の写真渡部 愛

南インドケララ パンチャカルマレポート⑦

更新日:8月28日



* パンチャカルマ体験を終えて


今回ケララのSomatheeramという施設に滞在していた期間は19日間なんですけど、振り返ってみると、まるで何かの物語か映画を観ていたみたい。


パンチャカルマがストーリーの本題で、一人残って静かに過ごした5日間がエピローグ。



パンチャカルマは、まとまった期間(最大21日間)で、前処置・本処置・後処置の三つの段階を追って、5つの浄化療法の中で人それぞれに必要な治療を行う、心身のデトックス。


14日間というと充分長く思えるかもしれないけど、パンチャカルマとしては軽めの体験という感じになると思います。私は21日間したことがまだないです。


あとは、ホスピタルで受ける半分修行のようなものと、今回のようにアーユルヴェーダリゾートで受けるのものでは、治療内容も環境も違うので、当然体験も異なる筈。



だとしても、私の心と体にとっては初めての体験だったし、頭で理解するのと体で実感するのが全くの別物だということがはっきりわかりました。


これから日本に帰っても間違いなく私の行動は変わるだろうと確信する体験になりました。




それは、単にアーユルヴェーダで良いとされている日々のケアを習慣にするという外側の変化だけではなく、私が私の体を今までよりも大切に扱えるようになるだろうという内側の変化を伴うということなんです。


そこの意識を変えた何かは言葉には出来ないけど、形のない"それ"こそが偉大な叡智。


今まで知らなくて何も考えずに暮らしてきた分も取り戻すくらい、家族や子どもたちにも大事なことを伝えたいと思ってます。


そして、これが真実なら伝えることも受け取ってもらうことも簡単なんだろうな。



パンチャカルマの初日、担当Dr.によるコンサルテーションがあり、最近の体調や改善させたいと思っている症状について伝えました。


それに合わせて、ハーブなどのナチュラルな素材を使ったお薬が処方され、皆んなそれぞれのお薬をそれぞれのタイミングで飲みながらの毎日が始まりました。




二時間のトリートメントは、二人の専属のセラピストさんについてもらって、個室で行われます。


初日、セラピストさんとは初対面でしたけど、部屋に入ってすぐに薄い紙袋を渡され、「服を脱いでここに入れて」と言われました。


内心、(何が始まるんやろう...!?)


私はまだあまり慣れてなかったので、わかってるようでわかってなかったんですけど、当然服は全部脱いで全裸が基本です。


女性の方ならわかると思うんですが、マッサージなどのトリートメント用の使い捨ての紙のショーツがあるのでそれを「はい」と手渡されます。


ただ、日本と違うのは、着替える間セラピストさんがそっと部屋の外に出てくれて、ベッドに寝てから恥ずかしくないようにタオルを体にかけると、ちょうど良いタイミングを見計らって戻ってきてくれるとかではなく、セラピストさんが見てる目の前でどんどん服を脱いで、全裸になってから紙ショーツを履くという...、そんな流れです。


中には、不要だからと紙ショーツなしでやってもらった人もいたようですが。

さすが!拍手!


二日目からは、緑色の木綿の薄いガウンがユニフォームのようになるので、ノーパンノーブラで緑のガウンを着て行って、それをすっと脱ぐだけ。


※これは私ではないんですけど、関節が痛いと言っていた友人がしてもらったら処置です。ハーブの湿布かな?



日が経つにつれて段々慣れていったんですけど、最初の数日は何とも微妙な気持ちでした笑


座位でのマントラチャンティングとオイル塗布から始まっていくのと、手を太腿の上に置くように言われるので、全裸でその姿勢だと、なんか怒られてる子どもか人質にも見えなくはないような...笑



座位が終わった後は、大きな木のベッドにあがります。一つ前の記事にも書いたように毎日複数の、薬用オイル薬用ミルク、ハーブウォーターやハーブボールを使ったトリートメントで全身をケア。


ここでの手技は完全に古典的なものだけではなく、リラックス感や満足感も得られるよう適度に気持ち良く感じる手技も交えられていて、ちょうど良い塩梅だと、日本で長年セラピストをされている方が教えてくれました。




初日、体勢を変えながら順番にオイルを塗り込んだり薬用ミルクを流してもらったりしながら、それらのにおいの入り混じった部屋の真ん中全裸で寝転んでいると、なんだか急に笑えてきました。


まるで、これからモンスターがやってきて私を食べるみたい。セラピストさん達はせっせとその下ごしらえをしている。



そんな妄想に至ったのはきっと、使われているのが口からも入れられるナチュラルな素材ばかりだから。



キッチンに立ってお料理する時も、体のケアをする時も、安心安全な、自然からの恵みのハーブ、スパイス、野菜を使うアーユルヴェーダ的な暮らし。そのお手本を見せて貰えて体験できたから、不思議と体の底からの安心感がありました。


アーユルヴェーダのお料理を学んでからパンチャカルマ体験に来れたことも本当に良かったと心から思いました。



担当セラピストさんには、力加減が強すぎることを初日に伝えるとすぐに改善してくれて、その後はちゃんと私の好みを理解して調整してくれるようになりました。


教育が行き届いているようで、どのセラピストさんも、何かあればすぐに何でも言ってねと、度々声かけをしてくれます。



世間話もしながら心の距離は縮まり、日に日にリラックスしてトリートメントを受けられるようになっていきました。


香織先生も、そういった信頼関係を育むことが大事なことだと伝えてくださったので、すっとその状態にはいっていけました。


今回は引率していただき、きめ細かなサポートとともに行けて本当に良かった。


体験のレポートはこれで半分くらいかな。

今日帰国したのでまたゆっくり書きます。

読んでくださってありがとうございます!


続く



yogini_ai






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